みなさま、大変ご無沙汰しております!
最後にこのブログを書いてから、およそ3年が経過しようとしています。 そんなに、、、! と思うほど、この3年間はあっという間に過ぎて行ったように感じています。 でもその間、色々なことがありました。 何よりも、私は今、日本にいません。 2012年の秋に色々と考え決意し、翌年の2013年7月に猫3匹と、トルコのイスタンブールに引っ越しました。 このブログを書いていたときにいた6匹の猫のうち、最年長の大福はトルコに引っ越す2ヶ月前に老衰で旅立ち、2010年の暮れに里親募集するつもりで引き取った白血病キャリアのダットンは、新しい里親さんのもとで幸せに暮らし始めてから半年後に旅立ち、触れるようにはなっても、獣医には連れ行けないセリは友だちに託し、ミイ、チイ、茶輔は共にイスタンブールへ引っ越して来ました。 イスタンブールでの新しい生活が始まって1ヶ月ほど経った頃、それまで全く病気をしなかったチイが原因不明の下痢を患い、ここで獣医に罹ったり、日本の獣医に遠隔で相談し治療を試みたものの改善せず、発症からおよそ1年後の昨年8月21日未明、私がほんの1時間ほど仮眠を取った間に、静かに旅立ちました。 チイの抜け殻は、イスタンブールの大地に眠っています。 今ともに暮らしている甘えん坊の茶トラ2匹もすっかりシニア。 ミイは13歳に、茶輔も今年の夏には12歳になります。 それでも2匹は体調を崩すことなく、カオティックなイスタンブールでの生活にも慣れ、よく食べ、よく眠り、よく甘え、元気に過ごしています。 イスタンブールでの生活は、こちらのブログに綴っていますので、是非遊びに来てくださいね! A Life in Istanbul #
by livingwithcats
| 2015-04-22 05:06
| お知らせ
猫たちの食事、再々々...考(2)の続きです。
手作り食には、猫本来の食生活に戻すことで消化器や泌尿器などの病気を改善するだけでなく、普段から多くの食材を食べることで食べられるものの選択肢が増え、病気になって食欲が落ちた時など自力で回復するチャンスが高くなるという利点があります。 一方で、食に頑固である特定なものしか食べない猫は、それを食べなくなった時点で強制的に栄養を与えないと命に危険が及ぶ可能性が高くなります。 私がこれまでホメオパシーのアドバイスをしてきた猫の深刻なケースの一つに『口内炎』があります。 口内炎の原因は色々とありますが、口の粘膜は内臓と外の世界が一番最初に接触する場所です。そのため免疫力が低いとそこで外界からの影響を受け、病気を引き起こす原因となるという意見があります。 私もこの意見には賛成です。 口内炎に罹ったことがある方なら分かると思いますが、口内炎があると口の中が痛くて食事をするのが大きなストレスとなります。 猫も同じで、多くの猫は痛みから食べることを諦めてしまい、食べなくなると栄養不足から免疫力はさらに低下し、病気も悪化してしまいます。 急性病の場合は症状が激しいので、ほとんどの場合身体の不具合にすぐに気付くことができますが、慢性病の場合は健康状態がじわじわと悪化していくため、初期の段階で病気に気付くことが難しいかもしれません。 また慢性的な口内疾患の場合、ステロイドを投与することで症状が一時的に改善したかのように見えるかもしれません。 しかし、ほとんどの場合それは緩和的処置で病気を根本から治していません。 つまり症状を抑圧しているので、再発した場合に前回よりもより強い症状が出てしまいます。 うちの猫たちも年を重ねるにつれ、口をくちゃくちゃしたり、歯茎に口内炎の初期のサインである赤い線が見られますが、それ以上症状が進むことはなく、食欲もずっと安定しています。 これは恐らく正しい食のお陰で、免疫が正しく機能しているのだと思います。 病気になってから食を変えることは大きなストレスとなります。 健康な時に、完全ではなくても、少しでも肉食獣の食へと移行させることで、免疫力はより強くなって行くと思います。 #
by livingwithcats
| 2012-05-17 00:14
| 猫たちの食事
今年は私にとって変化の年になるのか、寒い冬が終わり草木が芽吹き始める頃から、沢山の心魅かれる出会いに恵まれ、いくつか新しいことを始めています。
そのうちの一つ、ネパールのマンダラ絵画講座に先週の日曜日から通い始めました。 正直絵心が全くない私。 大丈夫なんだろうか、と思う反面、どんなものを描くんだろうという好奇心の方が勝って参加させていただくことにしました。 講師はネパール王室専属伝統絵師のディポック・チットラカール先生。 王室専属の伝統絵師と聞いてちょっと緊張して出かけましたが、明るくて気さくでとても温かい方です。 第一回目は「まずは基礎を」ということで、基本的な絵柄を選び、それを各々がデッサンし、途中まで絵付けをしました。 私が選んだ絵柄は名前は忘れてしまったのですが、ネパールでは大黒柱を意味する空想の動物でした。色作りが難しいブルーが多いので苦労していますが、色を加えて行くにつれ、絵にどんどん力が加わっているようです。 ディポック先生は、「上手く描く必要はありません。心が感じるままに、自由に楽しく描いてください。」とおっしゃっています。 どんな作品になるか。 時期が来たら披露させていただきます! #
by livingwithcats
| 2012-05-15 22:40
| 日常
猫たちの食事、再々々...考(1)の続きです。
療法食に疑問を持つことでスタートした我が家の生食ライフ。 試しに生肉を与えてみたところ、すんなり食べる子もいるではありませんか! これは結構行けるかも、と当時与えていたフードに生肉をほんの少々トッピングする方法で、少しずつ生肉の割合を増やして行きました。 元々缶詰が好きだった子は順調に移行出来そうに思えたのですが、1ヶ月ほどが経過した頃、ぱったりと食べなくなりました。それぞれの好みの肉を選んでも、少し食べるとプイと横を向いてしまうし、中には砂をかける仕草をする子も。。。 やはり、食へのこだわりが強い猫はそう簡単にはこの変化を受け入れてくれません。 そういうときは一度スパッとやめてしまいます。 健康で比較的若くて体力のある子なら、半日くらい絶食させるのも良いでしょう。 野生の猫と家猫の大きな違いは、『飢え』を知っているか、知っていないかです。 少し乱暴だと思うかもしれませんが、動物には『生き残る』本能が強くあるため、生き残るために飢えた動物は何でも食べるはずです。 ただし絶食は年老いた子や病気のある子には厳禁。それが引き金になって一気に具合が悪くなることもありますので注意が必要ですし、健康だからといって何日も絶食させてはいけません。 そしてだらだらと食べさせることもよくありません。置きえさも厳禁です。 食餌の時間をある程度決め、その時間内で食べなかったら片付けてしまう。そして次の食餌まではおやつなどは与えない。 食餌のサイクルをきちんと決めることも大事なことです。 後は長い目で根気よく、とにかく続けることです。 我が家でも100%手作り食に移行するまで、比較的順調な子でも1年、一番手こずった子で3年かかりました。 『食べる→飽きる→一時中断→再開』の繰り返しですが、このサイクルが段々と長くなり、今ではどんな食材でも食べますし、食べない時でも工夫次第で食べてくれます。 次回は手作り食のメリットについて書きます。 (続く) #
by livingwithcats
| 2012-05-08 23:09
| 猫たちの食事
この週末、スーパームーン現象で普段より大きくて明るいお月様が現れたと思ったら、昨日は雹が降ったり竜巻が起こったりと大変な一日でした。
私の住む大磯では突然強い風が吹き始めたと思ったら、空がみるみる真っ暗になり、雷鳴が聞こえてきました。気温も急激に下がってきたので、一雨来るかな?と家中の窓を閉めたのですが、20分ほどであれほど吹き荒れていた風も止み、外は何事も無かったように静かになりました。 まるで得体の知れないものが通り過ぎたかのようでした。 これを読んでくださっている皆さんは大丈夫だったでしょうか。 さて、今日はもう何度書いたか分からない猫の食事について、復習の意味も兼ねて改めて書きたいと思います。 まず猫と一緒に暮らしている方に質問です。 猫にはどんな食事を与えていますか? 最近は手作り食が増えてきたと思いますが、それでもまだまだ市販のペットフードや病院での療法食を与えている方がほとんどだと思います。 我が家も猫と暮らし始めた10年ほど前は手軽なドライフードを与えていましたが、その子が1歳になる頃に尿路疾患を患ったことをきっかけに、猫の食事について考えるようになりました。 猫が尿路疾患にかかった場合、ほぼ100%病院から尿路疾患用の療法食を勧められると思います。 獣医から「普通食に比べ水を沢山飲ませるように作られている」と言われ、ふーんと思いながらふとパッケージの裏にある分析値を見る普通食よりナトリウムが高い! 確かにナトリウム(塩分)が多ければ喉が渇き、普段よりも沢山飲むようになります。 でもこれってどうなの? 尿路結晶の問題は解決しても、腎臓が悪くなっちゃうんじゃないの? そう思って、尿路疾患のある子は根本的な食の改善が必要だと思い、猫の食餌について調べ始めました。 そんな時出会ったのが生肉を中心とした手作り食。 猫は身体こそ小さいですが、トラやライオンと同じ肉食獣です。 恐らくペットフードでもそれを踏まえてフードを作っているのでしょうが、生食と加工食では消化をする上でも内臓にかかる負担は違うでしょう。 ならば!と、ここからうちの猫たちの生食ライフが始まりました。 (続く) #
by livingwithcats
| 2012-05-07 19:00
| 猫たちの食事
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