早川先生の発言について思うこと

Twitter上での発言が問題とされ、勤務先の大学から訓告を受けられた早川由紀夫教授。

私も早川先生のツイートはずっとフォローしていますが、早川先生をフォローし始めた直後に火山学者である先生が雲仙普賢岳で経験したことを読んで、Twitter上での先生の言葉の強さの理由は自分なりに理解していました。

伝わらなかった火砕流の危険
早川先生のブログ

早川先生とは全く関係ありませんが、3.11の災害で福島第一原発で事故が起きてまもなく、私がずっとトルコ語を習っているトルコ人の先生が突然帰国してしまいました。
しかも無期限で。

代理の先生から、「本人よりもお母さんが半狂乱だったようです」と言われたとき、『全てを放り出して突然帰国してしまうなんて、大人として責任感が無さ過ぎる』と、正直当時はそう思い、先生に対してひどくがっかりしたのを思い出します。

けれど、もし今同じことが再び起こったら、私は無理でも息子だけはどこか遠くへ避難させるでしょう。
つまり3月に先生が取った行動は決して無責任なんかじゃなく、命を守るためには当然のことだったのです。1986年のチェルノブイリの事故でトルコ人に何が起きたのか、先生のお母さんは知っているんです。
放射能について何も知らなかった3月と色々と知ってしまった今とでは、私自身も危機的状況における考え方も行動も全てが変わりました。

早川先生は放射能の危険性について、強い口調でずっと訴えています。
だからこそ、多くの人の目に留まったのではないでしょうか。
耳に心地よい言葉で、果たして人はどこまで今の危機的状況を理解できるのでしょうか。

新聞もニュースも早川先生のほんの一部の発言を拾って報道しているようですが、先生がこういった方法で表現するまでに至った経緯をきちんと知ってから報道すべきです。
そして私たち国民も正しい現実を知らなくてはいけないと思います。

政治家に頼っていては、この国も私たちの生活も、何も変わりません。
幸い情報はいくらでも手に入る時代なので、その中から自分にとって適切な情報を集め、個人個人が各々の生き方について考えなければいけない時なのだと思います。

ちなみに...。



過激な発言ばかりがクローズアップされている早川先生ですが、Twitter上で時々微笑ましいTweetもしています。

昨日も夕ご飯に買ってきたうどんを、「(奥様に)つくってもらえるか、(自分が)つくるか、どっちだろうか」、そしてその後「つくってもらえることになった。ばんざい。」ととてもユーモアもある方ではないかと、勝手に思っています。

放射能に対する今の自分の行動がたとえ大げさでも、後で笑い話になればそれはそれで幸せなことです。
けれど、それを甘くみたばっかりに後で泣くことになることは避けたい。

早川先生も、私のトルコ語の先生のお母さんも、真の危機的状況の経験者です。
そういった方たちから学ぶことは大切なことだと、私は思います。
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by livingwithcats | 2011-12-09 17:35 | 日常
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