昨晩、友人のYさんの猫、すずちゃんが亡くなりました。
元々口内炎に罹りやすい子で、数年前に全ての歯を抜歯してから状態が良かったのですが、数ヶ月前に口内炎が再発し、悪化と回復を繰り返しながら、最後はものを食べられなくなってしまいました。 この場合、強制的に食べさせれば回復したのかもしれませんが、すずちゃんはそれが出来ない子でした。 一瞬の投薬なら可能だったのでレメディやアロエなど、口内炎に効きそうなことは思いつくものを片っ端から試してみましたが、最後の最後は『もう放っておいて...』と抵抗するばかりだったそうです。 そんなすずちゃんを見て、「これ以上はもうできない」と言うYさん。 私もそんな気持ちがわかります。 生きていては欲しいけれど、何が何でもイヤだ!と抵抗し続けられると、無理を強いることで寿命を縮めてしまうように思ってしまうのです。 うちでも家庭内野良のセリが数ヶ月前に口内炎で食べられなくなったとき、何度か捕まえて獣医に連れて行こうとしましたが、毎回激しく抵抗され、結局獣医に掛かることは諦めました。 例え捕まえることができたとしても麻酔をかけなければ診察は不可能でしたし、何日も食べなかったセリに麻酔をかけることは、命に関わったかもしれません。 幸い、セリの場合、自力で治すことができましたが、その後も時折口をくちゃくちゃして大きく鳴くことがあるので、完治していないのかもしれません。 私にできることは状態を悪化させないよう、普段の食生活とストレスの少ない生活を送れるように配慮するしかないでしょう。 Yさん宅にはエイズが発症したらしい子、慎ちゃんがおり、この子も予断を許せない状態です。 昨晩すずちゃんに最後のお別れをしに行った際に慎ちゃんにも会ってきたのですが、会うたびに覇気が無くなって行きます。 元々ゆうに6キロは越える大きな子だっただけに、やせ細った慎ちゃんを見るのはとても辛い。 奇跡でも起きない限り元の元気を取り戻すことはないでしょうが、それでも安らかで幸せな一生を最後まで送れることを願うばかりです。 私はまだ自分の猫たちの死というものを経験していませんが、Yさんや親しい友人の猫たちを見送る度に、その死の一部を共有することで『生きるということ』、そして『死ぬということ』について、深く深く考えさせられます。 それについては人によって様々な意見があるでしょうが、私はうちの子たちが望むような幸せを与えられれば...と思っています。 さよなら、すずちゃん。 お疲れ様でした。
by livingwithcats
| 2005-12-10 20:01
| 猫たち
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