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外の子への想い

以前どこかのブログで野良猫の表情について、「ふてくされた」とか、「ひねくれた」という表現を見て気持ちが重くなったことがありました。

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今日の写真は2年前の冬にうちの子になった大福。
この写真は出合って間もない頃。
去勢手術をしたという目印にピアスをつけていたのですが、そこが化膿して潰瘍になっていたのを捕獲して治療しました。
この写真を撮った時点でえさやりを始めて2週間余り経っていましたが、「人間なんて信用しない!」といった敵意いっぱいの表情です。
(目印のピアスをはずしたので、去勢済みの猫として記録を残すために写真を撮りました)

大福はチイを保護した、2年半前の初夏に突然我が家に現れました。
どこかで大きな猫の鳴き声がする...と思って探してみると、私の車の下に黒白の大きな猫がいました。
友人から「タマちゃん(私)ちの近くでゴミを漁っている黒白の猫がいた」ということを聞いていたので、ああ、この子だったんだなぁと思い、それから大福と私の付き合いが始まりました。

耳の治療をした後、私を威嚇し攻撃しようとする大福を見て、『人には慣れないのかもしれない』と思い、リリース。
でも大福はリリースしたその晩から以前のようにご飯をねだり、その後すっかりアパートに居着いてしまいました。

それから数ヶ月。
私たちが毎日ご飯をくれて、危害を加えないと知ると、少しずつ心を開いてくれるようになりました。
しかも大福の可笑しいところは、当時人はとっても怖かったのに、犬は全く平気だったこと。
うちのメイの散歩には必ず同行し、うちの子になってしばらく先住猫たちと仲良くできなかったときには、メイと寄り添っていたこともありました。
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外の子たちはいつも緊張した中で、ギリギリの生活をしています。
うちの子たちのように無防備に眠れることも、恐らくないでしょう。
また猫に危害を加える人もいることから、人間不信になっても不思議ではありません。

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けれど、どの子もみんな、気に掛けてもらいたいのです。
以前こちらでも紹介した小次郎を見ても分かります。
顔つきだって、ある人にはふてくされた、ひねくれた顔に見えても、私には悲しげで何かを言いたいような顔に見えます。
by livingwithcats | 2006-02-02 20:30 | 猫たち
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