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与えられた時間

土曜日の夜からアシャが発熱をし、今回もいつものように対処していたのですが、日曜の午後、突然痙攣を起こしました。

それより前、日曜日の朝に炎症のある左頬と右前足が腫れ始め、病院に連れて行っても抗生剤の投与しか考えられず、またホメオパシーのレメディを投与していることから好転反応の可能性も考えられ、様子をみることにしました。
けれどそこに突然の痙攣。
急いで病院に連絡をし連れて行きましたが、連れていくまでの10分ほどに3,4回痙攣を起こしました。

痙攣の原因が何であるか。
体内の電解質のバランスが崩れたことによるものか、もしくは脳炎のどちらかでしょうと言われ、前者であれば輸液で改善すると言われ、そのまま半日入院させました。

夕方、アシャを病院に迎えに行くと先生から、今回の痙攣は脳炎から来ている可能性が高いこと、今後24時間以内に死亡する可能性が高いことを告げられ、安楽死を考えたほうが良いかもしれませんと言われました。
結局その日は家に連れて帰り、無理を言って月曜日は仕事を休み、アシャについていることにしました。

私が留守の時、一人で逝ってしまうことは辛すぎやしないか、その時が苦しいものではないか、それならばそれほど苦しくない今、逝かせてあげることが良いのか、そんなことを漠然と考えながらアシャを撫でると、アシャは腫れた顔をこちらに向けて喉を鳴らします。
保護されてからめまぐるしく変わる環境の中で、どんなにか不安だったか、それでも与えられた運命に逆らうことなく、健気に生きるアシャを思うと、涙が止まりませんでした。

これから先、アシャに何が起こるか分かりません。
しかし待ち受けている運命に逆らわず、このまま、全てを受け容れようと、悩んだ末にそうすることにしました。
運命に逆らわず、あるがままを受け容れること、これはアシャが私に全身全霊で教えてくれたことです。
その時のことは私が悩むことではなく、神様とアシャが決めることなのでしょう。
もしその時が私の不在時でも、アシャには私の心はいつでもアシャの側にあると、きっと分かってくれていると思います。

土曜日の発熱時より食べることも、飲むことも拒絶していたアシャですが、今日の午後から少しずつ自力で食べるようになりました。
排泄もしています。
撫でると気持ちよさそうにあごを上にあげて、喉を鳴らします。
強制給餌もできますが、刺激することで痙攣発作を誘発する可能性もあるため、今後は本当にアシャが望むことだけをしていきます。

神様、アシャと私に大切な時間を与えてくださり、ありがとうございます。
by livingwithcats | 2007-03-05 22:52 | 猫たち
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