先日、実家の父から息子の高校祝いが送られてきました。
御礼の電話をすると、「R(息子の名前)にこういうことをしてあげらるのは最後かもしれないから...」と言うのです。 私は驚いて、「お父さん、何を言っているの?3年後は大学受験だし、5年後には成人だし、その後には社会人になるのよ。それまでずっと元気でいて、お祝いしてちょうだい!」と咄嗟に返答したのですが、電話を切ってとても悲しい気持ちになりました。 父がそう言うのは恐らく自分の健康に自信がなくなってきたからだと思います。 身体的な後遺症は何も残りませんでしたが、父は3年程前に軽い脳梗塞を起こし、そして今冬は原因不明の湿疹と心臓に異常が現れてきたのです。 父の両親は父がまだ10代の頃に心疾患で亡くなっています。 そして自分の兄弟や同世代の親族、また古くからの友人が病に倒れているのが相当堪えているのでしょう。 父は世間体をとても気にする人で、小さい頃から躾が異常に厳しく、私はそんな父が嫌で嫌でなりませんでした。 父に可愛がられた思い出は記憶にないし、友人が彼女の父親と仲良くしているのを見て、羨ましくてなりませんでした。 でも最近になって気づいたのです。 父は表現こそしなくても、父なりに精一杯私を大切に思ってくれているのだと。 私自身が子育ての壁にぶつかるたびに感じたこと。 それは『子を思わない親はいない』ということ。 そんなことはないと思う人もいるかもしれませんが、そういう親はそういう自分に苦しんでいると思います。 これは私が親になって初めて分かったことです。 そんな私の父は今年71歳になります。 長生きしてとは言わないけれど、与えられた時間をともに楽しく生きていきたいです。
by livingwithcats
| 2007-04-02 20:59
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