今朝、友人のYさんから「貧血の猫にはどんな食事が良い?」というメールが届きました。
どんな状況下の猫なのか聞き返すと、外の子だけれど半分飼い猫のような子、生後約6ヶ月だという返事が返ってきました。 餓えている子に栄養不良による一時的な貧血が見られることはあると思いますが、食事をもらえている子の場合、やはり何らかの病気が考えられます。 そのことを伝えながら、現在どんなものを食べているの?と聞くと、驚くべき答えが返ってきました。 パン、チーズ、牛乳。 それに鰹節や煮干。 ......。 これでは雑食性の人間でも病気になってしまいます。 聞くと、そこにはその子と同じように暮らしている猫が十数頭いるそうですが、数頭いる若い子以外は比較的元気だと言います。 近くに山があることから、恐らく元気な子たちは、外で鳥やネズミ、昆虫などの小動物を捕食しているのでしょう。 今回Yさんは避妊のためにその場所に行ったのですが、発情シーズン真っ只中にあるこの時期に仔猫がいないということは、たとえ妊娠し、出産しても仔猫が育たないからなのかもしれません。 幸いその子たちの面倒を見ている方は経済的にも多少余裕があり、またこちらの話を聞いてくださる方なので、総合栄養食の猫用の缶詰を与えるか、それを買いにいけないときなどは、生肉をできれば内臓ごと与えてくださいとアドバイスしました。 猫は完全な肉食です。 何かを口にしていれば生きているかもしれません。 しかしそのような食生活では猫は健康であるはずがありません。 飼い主さんはそんな子を見て、「生まれつき身体が弱い」と思い、食事を与えているのに元気がないのはその子が持って生まれた健康に原因があると思っています。 もちろんそういう場合もあるでしょう。 しかし、今回のようにその子の持って産まれた素質以前に、食事が原因となっている場合も多々あるのではないかと私は思います。 リンクを貼らせていただいている多紀さんのブログの最後に、穀物不使用のドライフードが紹介されています。 生食をお勧めする立場として、本来ドライフードはご紹介するべきではないのかもしれませんが、何らかの理由で缶詰や生食への移行が難しい子もいるでしょう。 そんな方は、是非リンク先の記事を参考にしていただけたらと思います。
by livingwithcats
| 2007-04-24 10:32
| 猫たちの食事
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